祈年祭*新嘗祭
祈年祭(きねんさい)
年の初めに穀物の豊作を祈るとともに国家の安泰を祈願する祭りである。「トシゴイノマツリ」とも呼ばれ「トシ」とは漢字では「歳」をあて穀物の実りをさしている。
日本は本来、米作を中心として成立してきた。
春に五穀豊穣を祈願し秋には豊作を感謝する基本的な祭りが国家の祭祀として取り上げられてきたのである。
戦前までは各神社に於いて大祭として2月17日に執り行われていたが、戦後は国の祭典としての色彩は一時消失し、春祭りとしての面影を留めていたが次第に復活しつつある。
伊勢神宮に於いては現在も古儀のままの形で祈年祭が行われている。
新嘗祭(にいなめさい しんじょうさい)
新穀を天神地祇にすすめ収穫に感謝する祭り。
天皇陛下、親しくこれを食される祭りである。
古くは、陰暦の11月卯の日に行われたが、近年には11月23日に行われている。また古くは庶民もこの祭りをし、その年の収穫を感謝した。
祭日の一つとされていたが現在は「勤労感謝の日」として国民の祝日となっている。
天皇のご即位後、初めて行うものを「大嘗祭」(だいじょうさい)と言う。
神嘗祭(かんなめさい)
伊勢神宮だけの大祭で、その年に収穫された穀物を天照大神に献ずる祭りであり、神宮が伊勢の地に鎮座して以来の祭りである。
皇室に於かれては、神宮を遙拝され、賢所に於いて御親祭を行われている。
豊受大神宮(外宮)−−10月15日夕 10月16日朝
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